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整っとは?/ モビット

[ 1274] 本田雅一の「週刊モバイル通信」
[引用サイト]  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0310/mobile407.htm

PC上で活用されるハードウェア、ソフトウェア、ネットワークサービスは、OSが進歩することで、さらに前へと進む足がかりを得ることができる。近視眼的に見れば、OSのアップデートは面倒くさく、トラブルの種にしかならないやっかいな作業だが、もう少し俯瞰的に眺めると、将来へと前進できる環境を築くための、ポジティブなイベントだ。
マイクロプロセッサとハードウェアプラットフォームが着実に前進する中、やっとソフトウェア基盤が変化する準備を整えたことで、足踏み状態から抜けることができそうだ。
すでに各所で出されているベンチマークの結果を見ればわかるとおり、Vista SP1になるからといって、その上で動作するアプリケーションの速度が急に速くなるわけではない。しかし、体感速度は大きく向上する。元麻布氏が考察しているように、ネットワークアクセスやファイルコピーの見た目の速度感向上といった面で体感速度が上がっている面もあるが、実際にはもっと細かな部分での違いが大きい。
またIE7の動作が軽くなり、Webアプリケーションを利用している際に重さを感じることがなくなった。
XPのリリースから5年以上も開発に時間をかけたVistaだったが、その間、度重なる開発の遅れや見込み違い、世の中のトレンドの変化などから、最後の2年ほどですべてを書き上げた、突貫工事のOSという印象がある。
'90年代に比べるとPCのアーキテクチャはより多様化し、周辺機器の種類も増え、対応すべきインターネット標準も数多い。セキュリティ対策やデータバックアップ対策など、安全にPCを使うための機能もまだまだ不完全な上、今後はデジタル家電との融合などアプリケーションの幅を広げる方向での開発もさらに行なわなければならない。
おそらくWindows Vistaが目指していたのは、ソフトウェアがネットワークサービスで代替されようとする過渡期の世界において世界的な標準プラットフォームなることだった。そして、将来の.NETベースで構築されたアプリケーション環境へのブリッジの役割を果たし……とは残念ながらならなかったのは周知の通りである。
しかし、それでもMicrosoftはWindowsの機能を強化していかなければならない。ここまでの道のりよりも、これからの道のりの方が険しいだろうが、OSの進歩が止まると、PCの応用範囲は自ずと限定されてしまう。新しい使い方、新しい用途、新しいフォームファクタが生まれるとき、それに適した機能を取り込んだり、あるいは異なるバージョンへと枝分かれする必要性が出てくる。
それは開発フレームワークのデファクトを抑え、プラットフォームホルダーとして王者のように振る舞っていた時代ほど、“おいしい”市場ではないかもしれない。しかし、PC市場を常に活性化させるべく積極的に牽引しなければ、Microsoftは自身のクビを締めることになるだろう。
・ゲイツ氏は操作をシンプル化するため、ユーザーをガイドしながら操作方法の発見を助けるユーザーインターフェイスの開発が必要と話していた(Windows Meから始まった関連機能へのリンクによる誘導など)
このほかにもいくつかあるが、Windows全体の開発スケジュールは遅れても、振り返ってみると、個々の機能やコンセプトはしつこく開発を続け、現在に残っている。完全に失われてしまったのは、ファイルのメタ情報構造とその管理インデックスをデータベース化するWinFSくらいだろう。
ただ、もう1つMicrosoftにリクエストがあるとするなら、もっとコンセプトを明快に、そして急に舵を切り直して中途半端なものを作らないようにしてほしい、ということだ。
結果論ではあるが、Longhornも最終的に理想を追い求めたコンセプトを諦めるのであれば、何年も粘りながら引っ張らず、XPの改良に専念していれば、足踏みの期間は短くて済んだだろう。
振り返って目立つのは、コンピューティング環境や技術トレンドの変化に応じて新OSのコンセプトを立てながら、開発中に状況が変化してしまい、それに対応しているうち、またしても時代が変化して、コンセプトが徹底されないまま、急転、マーケティング的な要素に引っ張られて中途半端なOSになってしまうことだ。その点でうまくいったのはWindows 98、98 SE、XPあたりだ。
これらはすべて、比較的短いスパンで改良を加えたOSで、世の中の流れをうまく捉えることに成功していた。Microsoftに必要なのは、あの頃見せた瞬発力、トレンドを捕まえきれるスピードではないだろうか。もちろん、エンタープライズ向けには、もっと慎重に腰を据えた進化が必要だが、そもそも企業向けとコンシューマ向けのOS開発を同期させることに、そろそろ無理が出てきているのかもしれない。

 

[ 1275] 唐津市の救急体制は整っている - NATROMの日記
[引用サイト]  http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20080301

佐賀県唐津市で意識不明の中国人男性が15病院に受け入れ不能だったというニュースがあった。いわゆる「たらい回し」報道は珍しくもないし、15件という数字も平凡だが、行政と医療の現場の意識の乖離が見事すぎるので紹介する。
[唐津市消防]本部の松尾房利・警防課長は「年始の深夜という時間帯で、市内の二つの総合病院に別の患者を搬送した直後だったなど、悪条件が重なった。搬送側としては、できるだけ受け入れをお願いするしかない」と話す。唐津市地域医療課は「市内の救急体制は整っており、今回のケースは異例」と受け止めている。
受け入れを断った唐津市の病院はこの日、夕方から未明にかけて8人の急患を抱え、救急隊から要請を受ける約30分前に脳梗塞(こうそく)の患者を受け入れたばかりだった。
当直の医師は2人。同病院は「医師が体にむち打ってぎりぎりの体制で対応しているが、どうしても対応できないケースがある」としている。
強調は引用者による。「市内の救急体制が整って」いるように見えたのは、「医師が体にむち打って」ぎりぎりまで頑張っているからであろう。都会と比べると、医療機関の少ない地方のほうが、いわゆる「たらい回し」は起きにくい。救急病院が一つしかなければ、選択肢が一つしかないので救急隊はそこに連絡する。受けるほうも、断ると次がないのが分かっているので無理をしてでも受ける。現場は阿鼻叫喚だったりするけど、搬送先決定までの時間や、問い合わせ件数といった数字には表れない。そんなわけで、「救急体制は整っている」というコメントが出てきたのだろう。
私がその病院の勤務医だったら、「救急体制は整っているのかあ。じゃあ、僕一人ぐらい抜けてもいいよね」って思っちゃうかも。まあ本当に救急体制が整っているところなんて、日本中どこを探してもないんだけどね。
2008/03/01 21:05 初めて書き込みさせていただきます。それなのに、話題がちょっとずれていて恐縮なのですが。朝日新聞投書欄(2月29日付だったと思います)にお医者さんの投書が載っていました。以下要約>>>>>患者さんご家族から往診の依頼があっておっとり刀で駆けつけたところ、大きな病院に入院する必要があり、救急車を呼び病院までの同乗を頼まれた。幸い患者さんはよくなったが、乗ってきた救急車は既に帰り、急いで出たため財布も携帯も持っていない。仕方なく、30分かけて歩いて帰った。仲間には消防防災ヘリに同乗して隣県まで行き、そこで身動き取れなくなったものもいる。患者への付き添いは医者としての義務だが、帰りの足も考慮してもらえないだろうか。>>>>>要約終わりだいたいこんな内容でした。いつもお医者様にお世話になっている身として、このあたりも「救急体制の整備」に含めて欲しいと考えるものです。
2008/03/03 11:49 診療報酬をどうするかは『往診に際しての車馬の費用は患家の負担とする』となっていたと思います。「大きな病院に入院する必要があり、救急車を呼び病院までの同乗を頼まれた」とあるのですが、1)診療所や病院が救急車を呼んだのでなければ、医師が同乗しなくても良い、2)「搬送を決めた医師」がいるのならその医師に同乗して貰うのが筋だ、と思います。
■カール・セーガン 科学と悪霊を語る 「この世界が悪霊のいない光に満ちたものでありますように」。青木薫の翻訳。

 

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